ご無沙汰です。
また更新が滞ってしまっておりました。
夏はイベントに調査にと各地を飛び回っています。
今週末もまた九州へ夏休みイベントで行く予定。ついでに干潟の調査もしてこようと思ってます。
いつものように7月から8月中旬までに撮影した写真からピックアップして紹介。
7月初旬、某所に砂浜の調査に行った際に出会ったカワラハンミョウ。実はカワラハンミョウは見るのが初めて、ずっと写真を撮りたいと思っていた昆虫だったので感動しました。
時期的なものなのかもわかりませんが、見れたのはこの1匹だけでした。減少しているともいわれているのでちょっと心配ですね。
7月中旬、海鳥を観察するために小笠原航路に乗ってきました。小笠原諸島は交通手段が船(実質おがさわら丸のみ)しかなく、通常の運航スケジュールだと最低でも6日間ぐらい必要で、時間に余裕が無ければ行くことができないのですが、夏休み期間中は旅行客が多いためか父島着発の弾丸で2日おきに船が出ており、3日あれば行くことができます。まだ見たことが無い南の方の海鳥を期待して初めて乗ってきました。
南の航路ではおなじみのカツオドリは船の周りをずっと付いてきて写真撮り放題でしたね。
小笠原近海まで行くと海はべた凪で、不思議な雰囲気でしたが、クロアジサシが近くを飛んでくれて、初めて見たので感動しました。
他にもまともな写真は撮れませんでしたが、アカオネッタイチョウやクビワオオシロハラミズナギドリ、オガサワラミズナギドリなど南の方の海鳥が見れて楽しかったです。
小笠原へは弾丸で行ったので、滞在時間は父島に4時間程度。小笠原の自然はほとんど見ることができませんでしたが、唯一オガサワラベニシオマネキを見ることができました。小さな河口の僅かな範囲に見られました。暑かったですが、橋の上から双眼鏡と望遠レンズでしばらくその行動を観察することができました。
ただこの後、胴長を履いてタモ網を持って川でガサゴソしていた高校生?大学生?のグループが現れて・・・小笠原ルールって何なんだろうかと思ってしまいました。
小笠原の帰りにせっかく関東に行ったのだからとフタマタフナムシもタイプ産地まで行って探してきました。
無事に確認しました、というか道端にうじゃうじゃいました。
アオホシフナムシ、トライフナムシそしてキタフナムシも含め特徴を撮影した写真を準備中。
胸肢の特徴などももう少し整理出来たらなんか資料みたいなもの作りたいなと思っています。
8月上旬、九州の干潟の調査をしている時に採れたヒメゴウナの生貝。
死殻の打ち上げ記録は各地からあるものの、生貝の記録はほとんどなく、殻から軟体を出して這っている写真はどこにも載っていないのではないかな。
採れたのはコアマモが生える砂泥質の前浜干潟で、周辺にはアマモやヤマトウミヒルモも生えている環境です。同所的にはゴルドンコメツブやヒメカノコアサリ、マテガイ、バカガイなどが篩に入りましたが、ゴルドンコメツブが見られることが特徴的かなと思いました。
ゴルドンコメツブは私の経験ではヤマトウミヒルモが生えている砂泥底で採れる貝で、もしかしたらヒメゴウナもヤマトウミヒルモが生えるような環境が棲息環境なのかなとちょっと思っています。また探してみようと思います。
この後も予定がたくさん。8月後半から9月・10月まで予定がいっぱいになってしまいました。まだまだ忙しい日々は続きます。
しかし本当に暑い、暑すぎる。野外での活動が困難ですね。体調管理を気を付けて頑張ります。